様々な幸福度調査で、常に上位に位置する北欧諸国。トラベルジャーナリストである筆者が、その社会について解説した一冊。
【書評】『人はなぜ「美しい」がわかるのか』 橋本 治
『「美しさ」とは各人がそれぞれに創り上げるべきもので、「美しさ」とは無数にあるもの』。そう語る筆者による、「美しさ」をめぐる哲学。
「美しい」とはどういう状態なのか。それは合理的な状態だと筆者は述べる。美しさが分からないとはどういう状態か、「カッコいい」とはどういう状態か、美術品が高価な理由、人が周りに影響される理由、コレクターが擬人化を好きな理由、などなど。周りの世界をる目が、少し変わるような哲学的思考の数々。おすすめ
【書評】『黙殺 報じられない“無頼系独立候補"たちの戦い』 畠山理仁
97%対3%。これは、上記の選挙において民放テレビによる「主要3候補」と、ほかの18候補の報道時間の比である。だが全ての候補者が安くはない供託金を支払い、社会に多様な選択肢を与えているのに、これは報道としてのあるべき姿なのだろうか。そんな問題意識から、筆者は「泡沫候補」たちを敬意をこめて「無頼系独立候補」と呼ぶ。候補者はなぜ選挙に立候補するのか。それは成し遂げたい政策があり、実現したい社会がるからだ。「無頼系独立候補」はなぜ奇抜な言動をするのか。そうでもしない限り、「主要候補」ではない自分たちのことを誰も見てくれないからだ。民主主義の根幹をなす、選挙というシステム。その中で必死に戦う、無名の候補たちの人間ドラマを追った一冊。おすすめ
【書評】『大英帝国の歴史 上』 ニーアル・ファーガソン
【書評】『チャヴ 弱者を敵視する社会』 オーウェン・ジョーンズ
「本書の狙いは、労働者階級の敵視の実態を明らかにすること」。そう語る筆者が綴る、弱者がさらに叩かれる世界の現実。