【書評】『日本企業にいま大切なこと』 野中郁次郎、遠藤功

日本人自身が忘れている、日本企業の本当の強みとは何か。競争戦略の泰斗である野中郁次郎と、現場主義の権威である遠藤功、2人によるリレー形式の著書。
 
情緒的で、非効率で、根回しだらけで、時代遅れ。そんな日本式経営だからこそ、世界に伍していけると筆者は主張する。キーワードは実践知、体格より体質、そして現場力。記述自体が情緒的で、素直に肯んじえない箇所も多い。だが日本人特有の強みを活かす手法の数々は、きっと何かの参考になると思う。おすすめ