【書評】『人事の超プロが明かす評価基準』 西尾太

「人事制度とは、個々人の能力を伸ばす「人を成長させる仕組み」」。そう語る筆者による、人事制度・人事評価の要諦とは。
 
人事制度や人事評価は、人事以外の人からは非常に評判が悪い。なぜなら、評価基準が不明確かつ属人的で、何をしたら評価されるのかが分からないからだ。筆者はこれに対し、どんな業界・企業でも通用する、絶対評価基準の45のコンピテンシーを示し、自分のポジションに応じてそのコンピテンシーを身につけることを提唱する。そういった人事評価を運用する側からの視点だけではなく、人事評価制度を作る側からの視点でも、褒めるべきポイントや、使うべき言葉、絶対評価が有効な理由、評価基準の大切さなどを説く。人事の仕事をする人だけでなく、むしろ人事以外の人にも読んでもらいたい一冊。いちおし