【書評】『歴史の「普通」ってなんですか?』 パオロ・マッツァリーノ

「歴史的に見れば、伝統とはちょっと長めの流行にすぎず、伝統は永遠でも不変でもない」。そう語る筆者による、日本の「伝統」を検証するシリーズの教育・保育編。
 
保育園建設反対運動も、待機児童も、電車内での化粧も、夏祭りに興味のない子どもも、今に始まった事ではない。地域ぐるみの子育ても、祝日の国旗掲揚も、黒髪直毛の髪質も、日本古来の伝統ではない。綿密な調査と、軽快な文体で、我々の「常識」を覆す一冊。おすすめ