【書評】『新鉄客商売 本気になって何が悪い』 唐池 恒二

「一つの夢がかなうということは、その夢が夢でなくなるということ。次なる夢を描かなければ組織は停滞してしまう」。そう語る筆者による、仕事を本気で楽しむための要諦。
 
筆者は長く国鉄からJR九州で働き、現在は代表取締役会長の地位にある。そのキャリアの中で、「ゆふいんの森」などのデザイン&ストーリー列車の運行、JR史上初の海外路線である高速船ビートルの就航、外食事業の立て直しと東京進出、九州新幹線の開業、世界一のクルーズトレイン「ななつ星in九州」の就航、悲願の株式上場、などなどの仕事を行ってきた。筆者の歩んできた歴史が、JR九州の挑戦の歴史と言っても過言ではない。そんな挑戦の数々から生まれた、仕事への至言、経営への理念、挑戦への信念は、読む者の心を熱くする。おすすめ