【書評】『太陽を創った少年』 トム・クラインズ

9歳でロケットを自作し、14歳で核融合炉を作った早熟の天才、テイラー・ウィルソン。彼の物語を通じて、天才児の才能を開花させる方法を探る一冊。
 
教育専門家の推定によると、学業面でのgifted(才能を授かった) の子どもは6~10%におよぶという。ではなぜテイラーのような子どもは特別なのだろうか。なぜもっと多くの天才は現れてこないのだろうか。両親が子どもの才能を伸ばすためにすべきこと、知識豊富なオタクと行動する天才とを分けるポイント、禁止が子どもに与える影響、加速学習を実現するためにすべきこと、などなど。テイラーと、テイラーになれなかった多くの子どもたちとの比較を通じて、天才を育てる方法を探る一冊。おすすめ