【書評】『禍いの科学』  ポール・A・オフィット

「全てのものには代償があり、ただ一つの問題はその代償の大きさだけだ」。そう語る筆者による、科学の革新と進歩の話。
 
科学のたゆまぬ進歩により、我々の生活は日々向上し、豊かになっている。だが時には、科学も誤りを犯し、禍を及ぼす。3歩進んで2歩下がるを繰り返しながら、科学は進歩し、我々の生活を変えてゆく。アヘン、マーガリン、窒素肥料、優生学ロボトミー手術、DDT、メガビタミン療法の7つを題材に、科学の福音が禍となった原因を探る一冊。過去の事例だけでなく、将来に向けての最新科学のチェックポイントも述べられた一冊。おすすめ