【書評】『日本が生んだ偉大なる経営イノベーター 小林一三』 鹿島茂

阪急電鉄をはじめ、宝塚歌劇団、阪急百貨店、東宝、阪急ブレーブス、果ては昭和電工日本軽金属など、多くの企業の生みの親である、小林一三の伝記。
 
筆者は、小林一三ほど合理的精神を発揮した経営者はいないという。それはつまり、正しい損得勘定ができることであり、人口統計学に従って経営計画を立てることである。そんな小林一三の、幼少期から銀行員時代、鉄道事業との出会い、宝塚歌劇団や百貨店への進出、政治家への道など、生涯にわたる足跡を追った一冊。サブタイトルにもあるように、小林一三の偉大さ、イノベーターとしての卓越具合がよくわかる一冊。おすすめ