2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】『誰も農業を知らない』 有坪 民雄

「誰も農業を知らないのは、農業がどの産業よりも多様で、その全てを把握できないから」。そう語る筆者による、日本の農業を知るための最初の一冊。 世の中には様々な人がいる。「農業を手厚く保護すべき」と言う人もいれば、「市場原理に任せれば強い農業に…

【書評】『教養としての社会保障』 香取照幸

「より多くの人がリスクを冒してでも自己実現の挑戦できる社会のために、セーフティネットである社会保障が存在する」。そう語る筆者による、社会保障の入門書。 社会保障の系譜や理念、制度の体系から、日本の社会保障における基本哲学、産業としての社会保…

【書評】『迷いを断つためのストア哲学』 マッシモ ピリウーチ

「ストイック」の語源ともなった、人生訓の元祖、ストア哲学。大学で哲学を教える筆者による、現代人へのストア哲学の勧め。 ストア哲学は2000年以上前のヘレニズム哲学の一派で、ゼノンを開祖とする。今なお輝きを失わない、その考え方のエッセンスとは。結…

【書評】『免疫力を強くする』 宮坂昌之 

現役医師による、免疫の仕組みの解説書。 イソジンでのうがいがなぜ水道水より効果が少ないのか、基本再生産数とは何か、手洗いがインフルエンザの予防に効果が薄い理由、なぜ自分に影響が少ない病気でもワクチンを接種しなければならないか、ストレスと健康…