2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】『世界がわかる宗教社会学入門』 橋爪大三郎

「宗教を知らなければ、世界の人々を理解することはできない」。そう語る筆者による、世界の主要宗教の入門書。 日本人は正月に神社に行き、結婚式はキリスト教で行い、葬式は仏教で行う。宗教に無頓着だから、他の人々の信仰への誤解も多い。ユダヤ教がエル…

【書評】『ヘンな科学 “イグノーベル賞" 研究40講』 五十嵐 杏南

「裏ノーベル賞」「ノーベル賞のパロディー」として知られる、イグノーベル賞。綺羅星のごとき研究の中から、40個を紹介した一冊。 人類の英知を結集させ、科学は進歩してきた。その恩恵の上に、我々の便利で快適な生活は成り立っている。だが全ての科学者が…

【書評】『教育格差』 松岡亮二

「日本の教育においては、制度を変更することが目的化し、その「改革」の帰結についてはほとんど検証されない」。そう語る筆者による、データに基づく教育格差の実態。 日本においては、出身家庭と地域によって子供の最終学歴は決まり、それは収入や職業など…

【書評】『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』 ターリ シャーロット

「ある信念が、それ1つだけで存在することはめったにない」。そう語る筆者による、説得力と影響力の科学。 三種混合ワクチンが自閉症の原因となるというデマがある。これは数多い調査研究によって、長年にわたり否定され続けてきた。だがそれでも、このデマ…