2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】『自由論』 ベンサム・ミル

19世紀半ばに書かれた、現代にも通じる古典的自由論。 筆者のミルが生きた19世紀の英国は、絶対王制は過去のものとなり、自由主義的改革がなされていった時代。またいち早く産業革命を成し遂げた英国は、ヴィクトリア女王の下で史上最も輝かしい時代を迎えよ…

【書評】『私に売れないモノはない!』 ジョー・ジラード

「何かを欲しいと思うこと。その欲求が強ければ強いほど、売るための努力を惜しまなくなる」。そう語る筆者による、セールスの極意。 筆者は自動車のセールスとして、15年間で1日平均6台、通算1.3万台の新車を販売したという、ギネス記録の持ち主である。そ…

【書評】『学校では教えてくれない差別と排除の話』 安田浩一

「ある差別を放置しているということは、容認していると同じこと」。そう語る筆者による、今そこにある差別の話。 技能実習制度、在特会、ヘイトスピーチ、沖縄、など現実に存在する様々な差別。筆者がジャーナリストとしての取材を通じ、差別する側、される…

【書評】『どうして子供は勉強しないといけないの』 森満保

なぜ子供は勉強しないといけないのか。誰もが一度は疑問に思うこの問いに、全く新しい角度から切り込む一冊。 筆者は人工内耳の専門家で、決して教育学や脳科学の専門家ではない。だが先天性難聴児への人工内耳手術を通じ、「なぜ子供は勉強しないといけない…