2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】『経済学者、待機児童ゼロに挑む』 鈴木亘

「待機児童問題をこのまま放置していては、日本の将来はありません」。そう語る筆者による、待機児童問題の背景と、その対策、改革の実行方法について。 3児の父として、16年にわたり日本各地や海外で様々な保育園を利用してきた筆者。経済学者として理論は…

【書評】『ゾミア』 ジェームズ・C・スコット

「元々は平地で暮らし、何かの事情で山に移り住んだ人々の暮らしが、平地文明の本質を映し出す鏡になっている」。そう語る筆者による、山地民から見た国家論。 ゾミアとは、ベトナムからインド北東部にかけての山岳地帯のことで、250万平方キロメートルもの…

【書評】『昭和天皇』 原武史

陸海軍大元帥として、戦争の責任者として、復興のシンボルとして、激動の時代を生きた昭和天皇を、宮中祭祀を中心に描いた意欲作。 昭和天皇の在位は62年の長きに及び、これに摂政時代も加えると67年にも及ぶ。これは歴代天皇の中では最長であり、世界的に見…

【書評】『辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦』 高野秀行、清水克行

「ほんとうに面白い本を読んだとき、人は「誰かとこの本について語り合いたい」という強い欲求におそわれる」。そう語る筆者による、贅沢すぎる知の競演。 世界の辺境を旅するノンフィクション作家と、室町ブームの火付け役となった歴史学者。この二人が、同…

【書評】『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』 森岡毅

「マーケティングこそがビジネスを成功させるための方法論」。そう語る、USJのマーケティング最高責任者である筆者による、マーケティング思考の入門書。 価格を上手に上げる方法、意思決定の仕組みづくり、広告の唯一無二の目的、なぜP&Gがマーケティングで…

【書評】『新世界』 西野 亮廣

時代の寵児が語る、「新世界」の到来と、変化の中での挑戦の仕方。 クラウドファンディング、オンラインサロン、レターポット、などの時代を画するようなサービスの提供者として。お笑い芸人、絵本作家、個展開催、本の執筆、など多彩な表現者として。数多の…

【書評】『リンカーンのように立ち、チャーチルのように語れ』 ジェームズ・ヒュームズ

言葉を力強く人々に伝えるためには、どのようにすればよいだろうか。大統領や有名企業CEOのスピーチライターを務める筆者による、魂を揺さぶるスピーチのテクニック集。 沈黙の力、簡潔に話すことの効用、事実を補強する引用、スピーチの前に摂るべきもの、…