2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』 アーリック・ボーザー

何かを学ぶために、最適な方法は何だろうか。政策面から学びについての研究と提言を行う筆者による、学びの指南書。 人は学ぶ生き物である。何かを学ぶことで、そしてその学びを共有することで、人は文明を発展させてきた。学習過程をより効率化させるための…

【書評】『生物の中の悪魔』 ポール・デイヴィス

「生物は、今日までに確立されている『物理法則』には背いてはいないものの、今のところ未知である『別の物理法則』は必要としている」。量子力学の創始者として知られるシュレーディンガーの言葉である。同じく物理学者である筆者が語る、「情報」という概…

【書評】『ニュータイプの時代――新時代を生き抜く24の思考・行動様式』 山口 周

「21世紀はすでに「大きな問題」は解決されてしまっているので、問題解決能力が富を創出することはない」。そう語る筆者により、新しい時代を生きるための思考・行動様式について。 20世紀にもてはやされた、問題解決能力、KPI管理、ルール厳守、綿密な計画…

【書評】『とんかつの誕生』 岡田哲

「日本人が海外でホームシックになった時、とんかつ、カレーライス、コロッケの三大洋食が食べたくなるという」。そう語る筆者による、明治維新以降の日本の洋食の発展史。 1872年、明治政府は天武天皇以来1200年にも及ぶ肉食禁止を解き、西洋との体格差を埋…

【書評】『僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた』 アダム・オルター

現代人は、1日平均3時間もスマホを使用している。我々を中毒にする依存症ビジネスの実態に迫った一冊。 スティーブ・ジョブズは、言わずと知れたアップルの経営者である。だが彼は自分の子どもには、決してiPad をはじめとするデジタルデバイスを与えようと…

【書評】『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』 頭木 弘樹

「落語はいろんな人によって話が作り替えられ(突然変異)、つまらないものは廃れていき(淘汰)、面白い話だけが残っていく」。そう語る筆者による、落語の入門書。 落語の入門書と聞けば、普通は「落語のここが面白い!」という話から始まる。だが本書では、「…

【書評】『脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか: 生き物の「動き」と「形」の40億年』 マット ウィルキンソン

「進化の途中で適応性が低下すると、最終的に有益な結果をもたらす変化であっても、途中で進化が止まってしまう」。そう語る筆者による、生命の進化の歴史。 現在の生物は、どのようにして現在の形にたどり着いたのだろうか?二足歩行のヒト、空を飛ぶ鳥、シ…