2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】『太平洋島嶼戦 第二次大戦、日米の死闘と水陸両用作戦』 瀬戸利春

「大洋を主戦場とする戦争は、太平洋戦争が史上初で唯一のもの」。そう語る筆者による、日米の水陸両用作戦の記録。 広い太平洋を舞台に戦われた太平洋戦争。そこでは基本的に島々を巡る戦いであり、陸海空の戦力の統合的な活用が勝利のカギとなる戦いであっ…

【書評】『アフターデジタル2 UXと自由』 藤井保文

デジタルが浸透した「アフターデジタル」の世界で、ビジネスはどう変わるのか。先進地域である中国の事例を中心に、その未来図を探る一冊。 DXという言葉を聞かない日がないくらい、デジタル化は世の趨勢である。だがそれが何を指しているのか、その本質は何…

【書評】『コシヒカリ物語―日本一うまい米の誕生』  酒井義昭

美味いコメの代名詞ともいえる、コシヒカリ。その誕生から現在に至るまでの歩みを追った意欲作。 「コメ品種の寿命は10年」と言われている。そんな中、コシヒカリは1956年の誕生から23年後の1979年に作付率1位になり、現在でも2位にトリプルスコア以上の差を…

【書評】『資本主義の終焉と歴史の危機』 水野 和夫

「ゼロ金利は、一定期間資本を投下してそれ以上に利潤を得るという資本主義のシステムが限界に達した証拠」。そう語る筆者による、資本主義の行く末。 資本主義は16世紀にはじまり、フロンティアの開拓を通じて発展してきた。だが現在は、地球上のどこにもフ…

【書評】『エマニュエル・トッドの思考地図』

ソ連崩壊やリーマンショック、ブレクジットなどを予言した、エマニュエル・トッド。日本語オリジナルで語る、真の思考とは。 エマニュエル・トッドは歴史人類学者として、データと歴史に基づき、思考と研究を進めてきた。そんな彼が明かす、思考の見取り図。…