2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】『CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる』 J・C・カールソン

「CIAのインテリジェンス・スキルが、一部の天才にしかできない高度な職人芸でないからこそ、一般のビジネスパーソンには参考になる」。そう語る筆者による、情報を引き出し、危機に対処するためのテクニック集。 相手に「会いたい」と思わせるために必要な…

【書評】『あの戦争から遠く離れて 私につながる歴史をたどる旅』 城戸 久枝

「父は、私の父になるまでに、どんな道を歩んできたんだろうか」。日本生まれの中国残留孤児二世である筆者による、自分につながる歴史をめぐるノンフィクション。 筆者の父は、中国残留孤児だった。三人称で語られる第一部では、満州国軍人であった祖父の話…

【書評】『若い読者のための経済学史』 ナイアル・キシテイニー

「経済学とは、社会が資源(リソース)をいかに使うかを研究する学問」。そう語る筆者による、経済学がいかに世界を解き明かしてきたかの歴史書。 アダム・スミスに始まり、マルサス、ケインズなどのそうそうたる経済学の大家の理論から、中央計画経済が破綻し…

【書評】『日本の15歳はなぜ学力が高いのか?』 ルーシー・クレハン

3年に1回実施される国際学力テスト、PISA。そこで高得点を挙げる国々は、どのような教育を行っているのだろうか。教師でもある筆者による、そんな疑問から生まれた教育論。 フィンランド、日本、シンガポール、中国、カナダ。文化も、風習も、国民性も、政治…

【書評】『限りなく完璧に近い人々』 マイケル・ブース

様々な幸福度調査で、常に上位に位置する北欧諸国。トラベルジャーナリストである筆者が、その社会について解説した一冊。 世界一住みやすい国と言われるデンマーク、世界最高の教育システムを持つフィンランド、世界で最も成功した産業国家であるスウェーデ…

【書評】『人はなぜ「美しい」がわかるのか』 橋本 治

『「美しさ」とは各人がそれぞれに創り上げるべきもので、「美しさ」とは無数にあるもの』。そう語る筆者による、「美しさ」をめぐる哲学。 「美しい」とはどういう状態なのか。それは合理的な状態だと筆者は述べる。美しさが分からないとはどういう状態か、…