2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】『おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』 正垣泰彦

「「良いものが売れる」という考えは、天動説と同じ。自分たちにとって都合よく世界を見ている」。そう語る筆者による、外食経営の指南書。 筆者は青果店の2階で「サイゼリヤ」を創業した。客が全く入らなかったことから、朝4時まで営業時間を伸ばした。とこ…

【書評】『50 いまの経済をつくったモノ』 ティム・ハーフォード

「 私たちは進歩することができる。現代生活は問題と課題だらけだが、感謝するべきことはたくさんある」。そう語る筆者による、50のモノを軸とした現代経済の解説書。 現代文明を代表する発明と聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか。電球、蓄音機、ロ…

【書評】『科学立国の危機: 失速する日本の研究力』 豊田 長康

「博士課程修了者数も、学術論文数も、どちらもGDPに相関する」。データを基にそう語る筆者による、「科学立国」日本の現状。 筆者は長きにわたり、大学の研究者として、また大学経営者として活躍してきた。そんな筆者に見えてきた、科学立国の危機。天然資…

【書評】『ザ・モサド』 D・アイゼンバーグ

サブタイトルは「世界最強の秘密情報機関」。その名に恥じぬ、モサドの活躍の軌跡を追った一冊。 イスラエルは人口約700万人、面積は四国と同じくらいの小さな国である。小さな国でありながら、建国以来常に四方を敵に囲まれ、紛争が絶えない国でもある。そ…