【書評】『世界がわかる宗教社会学入門』 橋爪大三郎

「宗教を知らなければ、世界の人々を理解することはできない」。そう語る筆者による、世界の主要宗教の入門書。
 
日本人は正月に神社に行き、結婚式はキリスト教で行い、葬式は仏教で行う。宗教に無頓着だから、他の人々の信仰への誤解も多い。ユダヤ教エルサレムを離れても発展できた理由、「契約」の考え方が日本人に合わないわけ、ユダヤ教キリスト教イスラム教の違い、死後の世界に対する各宗教の考え方、浄土宗が仏教の中で異色な理由、などなど。目から鱗の落ちる、宗教への入門書。おすすめ