97%対3%。これは、上記の選挙において民放テレビによる「主要3候補」と、ほかの18候補の報道時間の比である。だが全ての候補者が安くはない供託金を支払い、社会に多様な選択肢を与えているのに、これは報道としてのあるべき姿なのだろうか。そんな問題意識から、筆者は「泡沫候補」たちを敬意をこめて「無頼系独立候補」と呼ぶ。候補者はなぜ選挙に立候補するのか。それは成し遂げたい政策があり、実現したい社会がるからだ。「無頼系独立候補」はなぜ奇抜な言動をするのか。そうでもしない限り、「主要候補」ではない自分たちのことを誰も見てくれないからだ。民主主義の根幹をなす、選挙というシステム。その中で必死に戦う、無名の候補たちの人間ドラマを追った一冊。おすすめ