【書評】『経済大陸アフリカ』 平野克己

アフリカと聞いて、どのようなイメージが浮かぶだろうか。貧困、飢餓、紛争、腐敗、独裁、などネガティブなイメージばかりが先行するアフリカ。そんなアフリカを経済面から切り取った一冊。
 
進境著しい中国企業のアフリカでの存在感はいかほどか、これまでアフリカへの対外投資が少なかった理由とは、近年アフリカの資源が注目されるようになった理由とは、なぜアフリカでは独裁制が優勢なのか、アフリカで製造業が立ち遅れた理由とは、などなど。色眼鏡を外してみれば、アフリカの真の姿が、アフリカのこれからの可能性が見えてくる。これからの世界経済を語るうえで、外せないアフリカ。そのアフリカを知るうえで必読と言っていい、アフリカ研究の金字塔。いちおし