2018-01-11から1日間の記事一覧

【書評】 『旅人』 湯川秀樹

日本人初のノーベル賞を受賞した物理学者、湯川秀樹の自伝。 生い立ちから、学生時代のこと、そして物理学者を志し、中間子の理論を発見するまで。無口な文学少年が、いかに理論物理学の世界へ羽ばたいていったかを、瑞々しい文章で描く。大きな事件があるわ…

【書評】 『最高機密エージェント』 デイヴィッド・E・ホフマン

冷戦下のモスクワで暗躍した、CIAのエージェントたちの物語。 アドルフ・トルカチェフ。ソ連の軍事技術研究所に勤務するエンジニアであり、職場で得た情報をCIAに渡していた、冷戦史上最大級のスパイである。彼が盗み出した情報から、アメリカはソ連のレーダ…