2018-02-17から1日間の記事一覧

【書評】『未完のファシズム』 片山杜秀

「戦時の日本は強力政治や総力戦・総動員体制に失敗し、その意味では未完のファシズムとも言える」。そう語る筆者による、昭和の軍人たちが何を考え、いかに1945年の滅亡へと至ったかの記録。 筆者はこの物語を、滅亡の30年前から始める。青島という局地戦と…

【書評】『われらの子ども』 ロバート・D・パットナム

「誰の子どもであっても、われらの子どもが困っているなら、その面倒を見る責任はわれら全てが負っている」。そう語る筆者による、米国における教育格差に迫った意欲作。 アメリカンドリームという言葉は、すでに死語になりつつある。それを支えた機会と社会…