2018-03-19から1日間の記事一覧

【書評】『日本の地下で何が起きているのか』 鎌田浩毅

「南海トラフ地震は約20年後に襲ってきて、その災害規模は東日本大震災の約10倍」。火山学や地球科学を専門とする筆者が、来るべき大災害について、市民が知るべきことをまとめた一冊。 日本の国土面積は世界の陸地の0.28%しかないが、M6以上の地震の約20%が…

【書評】『断片的なものの社会学』 岸政彦

社会学者である筆者による、この生きづらい世界をめぐるエッセイ集。 不思議な本である。まるでモノクロの写真集を眺めているような錯覚に陥る。そんな淡々とした、抑揚のない話しぶりの中に、思い出したかのようにはっとさせられる言葉が紛れ込んでいる。油…