2018-05-27から1日間の記事一覧

【書評】『モサド前長官の証言「暗闇に身をおいて」』 エフライム・ハレヴィ

「どちらが裏の世界で、どちらが日の当たる表の世界なのか。ほんとうのところ、自分でもよくわからない」。世界最強と言われる、イスラエル秘密情報機関の長官を務めた筆者による回顧録。 イスラエルは四方を敵に囲まれ、国土が小さいことから戦略的な縦深性…

【書評】『リスクと生きる、死者と生きる』 石戸諭

「生き残った人は、どう語り継いでいくかという問いの過程を、生きている」。東日本大震災、原発事故の取材手記。 筆者は震災直後から三陸沿岸の取材に関わり、原発事故の取材の一環でチェルノブイリも訪れている。筆者も語るように、複雑な感情を、例えば「…