2019-06-28から1日間の記事一覧

【書評】『トランス・サイエンスの時代』 小林博司

「現代は科学と政治の領域が次第に交錯していくトランス・サイエンス状態にある」。そう語る筆者による、科学技術と社会の関係について。 かつて科学は、誰が見ても間違いのない客観的真理を政治権力へと供給するという立場であった。だが近年においては、「…

【書評】『セイラー教授の行動経済学入門』 リチャード・セイラー

心理学と経済学を融合させた、行動経済学。その泰斗による入門書。 伝統的な経済学は、誰もが「最も合理的な行動」を取ることを前提としている。だが誰もが身に覚えがあるように、人は体に悪いとわかっていながら煙草を止められなかったり、期待値が低いと知…