【書評】『スターバックス成功物語』 ハワード・シュルツ

世界有数のコーヒーチェーンとなった、スターバックス。そのCEOが語る、成功の秘訣とは。
 
偶然口にしたスターバックスのコーヒーにほれ込み、半ば無理やりスターバックスに入社した筆者。最高のコーヒーを届けるという使命を抱き、急速に事業を拡大させていく。市場調査をしない、社内文化を何より大事にする、社員の福利厚生を充実させて競争優位を得る、中途入社であってもいきなり重要なポジションにつける、社員の起業家精神を大事にする、などなど。一見不合理に見えながら、実はスターバックスの成長に欠かせない施策の数々。逆張りに見えるが、裏を返せば競合が目をつけていない施策ばかり。誰にも負けない武器を一つ持ち、壮大なビジョンを掲げ、従業員にそこで働く誇りを植え付ける。言葉にすると陳腐だが、それを誰にも真似できない徹底ぶりで行ったからこそ、今のスタバがあるのだと思う。いちおし