【書評】『ブランド戦略シナリオ』 阿久津聡

「ブランドは文脈を蓄える器であり、その価値を高めるためには、豊かで効果的な文脈を持たせてやらねばならない」。そう語る筆者による、ブランドの作り方。
 
ブランドには無形性、間接性、多層性、関係性の4つの特徴がある。ブランド・アイデンティティを構築するためには、SECIモデルのようにブランド知識を暗黙知から形式知、また暗黙知へと抽出しなければならない。顧客の中にコンテクストがあり、そこにブランドのコンセプトが結びついて初めて意味を持つ。などなど。事例をベースに、とらえどころのないブランドの、実務的な知識が満載。ブランドについて、初歩から応用まで幅広く学べる一冊。おすすめ