【書評】『ミステリーの書き方』

ミステリー小説の書き方について、当代一流の作家たちがその手法を公開する一冊。
 
ミステリー作家は、どのように作品を生み出しているのか。東野圭吾曰く、一言で言えば「苦労して」作品を生み出している。なぜならば、一つのミステリー作品を生み出すためには、乗り越えるべき壁がいくつもある。アイディアの探し方、取材の仕方、プロットのつくり方、視点の選び方、キャラクターのつくり方、書き出しの流儀、トリックの仕掛け方、タイトルの付け方、などなど。そしてプロの作家たちは、自分なりの乗り越え方を持っている。そのプロの手法を公開してくれるのは、東野圭吾宮部みゆき乙一真保裕一石田衣良伊坂幸太郎赤川次郎恩田陸横山秀夫、などなど。ミステリーに詳しくない向きでも、一度は名前を聞いたことのある有名どころ。様々な一流作家の、プロフェッショナルの流儀に触れられる、贅沢な一冊。おすすめ