【書評】『マンガの創り方』 山本おさむ

現役のマンガ家であるある筆者が、徹底的にロジカルに語るマンガの創り方。
 
いくら絵が上手くても、いくらストーリーのアイディアが優れていても、いかにシナリオに秀でていても、一流の漫画家にはなれない。なぜなら、マンガとは発想、プロっと、ストーリー、ネーム、演出などの総合芸術だからだ。筆者は自分の作品と他者の作品と、20ページほどの短編マンガ2本をその作り方をこれ以上は詳しくできないほど丁寧に解説する。その分量400ページ以上。映画とも、小説とも、アニメとも異なるマンガの創り方が、その時のマンガ家の頭の中がよくわかる一冊。マンガの読み方が変わる一冊であり、マンガに限らず、創作を行う全ての人が参考になる一冊。おすすめ