【書評】『書く仕事がしたい』 佐藤 友美

「物書きとして生きることは、目をこらし、耳をすませ、取材者として生きる態度を持つこと」。そう語る筆者による、物書きとして生きるためのノウハウ。
 
筆者自身が冒頭で述べているように、この本は文章術の本ではない。この本では文章術を磨くことではなく、それ以外の部分で物書きとして生きるためには何が必要か。それを自身の体験をもとに描いた一冊。「物書き」という職業の分類、テーマのない人がライターに向いている理由、わかりやすい文章を書く簡単なコツ、相手の主語に注意すべき理由、相手の話を遮るコツ、外注の判断基準、ネガティブなフィードバックを受けやすくする工夫、などなど。ライターを目指す人はもちろん、そうでない人にも仕事でつかえるヒントが満載の一冊。おすすめ