2018-02-23から1日間の記事一覧

【書評】『死のテレビ実験』 クリストフ・ニック

「テレビの行動の基準にあるのが「面白ければ何をやってもいい」という価値観」。そう語る筆者による、もう一つのミルグラム実験の記録。 人はどこまで権威に服従するか。その答えを探るべく、筆者は偽のテレビ番組を企画し、参加者が他人に電気ショックを与…

【書評】『きけわだつみのこえ』

「俺は俺の生活を生きていきたい。何があっても」 先の戦争で亡くなった、戦没学生の手記。ある者は幼い子どもを残して、ある者は人生をかけた研究を中断して、ある者は戦争の意義自体に疑問を感じながら、戦場の露と消えて行った。戦局我に利あらず、勝利へ…