【書評】『私に売れないモノはない!』 ジョー・ジラード

「何かを欲しいと思うこと。その欲求が強ければ強いほど、売るための努力を惜しまなくなる」。そう語る筆者による、セールスの極意。
 
筆者は自動車のセールスとして、15年間で1日平均6台、通算1.3万台の新車を販売したという、ギネス記録の持ち主である。そんな彼も35歳で自動車販売の仕事につくまでは、高校を中退して以降、40以上もの職を転々としていた冴えない人物であった。そんな彼が伝説のセールスマンとなるために、どんなことをしていたのか。ジラードの250の法則とは、あえて非効率な売込み電話をかける理由、スタジアムに行くときにも名刺を持っていく理由、顧客からどう思われるべきか、ライバルから一歩抜きんでるために心がけるべきこと、などなど。筆者が述べるように、ビジネスで成功するためには秘密や魔法など存在しない。だがどん底から頂点を極めた筆者の働き方からは、様々な学びが得られると思う。おすすめ