【書評】『神話の力』 ジョーゼフ・キャンベル、ビル・モイヤーズ

神話学の泰斗であるジョーゼフ・キャンベルと、ジャーナリストのビル・モイヤーズの対談集。
 
世界中の民族が、各々の神話を持つ。その神話体系には共通の主題も多く、人類社会の一つの基盤ともなっている。宗教とは、神とは、儀式とは、英雄とは、理性とは、などなど。神話をベースに様々な哲学的命題について考えさせられる一冊。決して読みやすい本でもなければ、安易に答えを教えてくれる本でもない。だが読むたびに発見のある、挑戦しがいのある一冊。おすすめ