【書評】『ものづくり「超」革命』 エリック・シェイファー、デビッド・ソビー

「変化の風が吹く時には、壁を作る人もいれば、風車を建てる人もいる」。そんな中国の古いことわざの引用から始まる、デジタル革命を乗り切る指南書。
 
製造業は今、第四次産業革命とも言われる変革の真っただ中にいる。筆者によると製品の価値の源泉のうち、現在は10%がデジタルテクノロジーだが、将来的にはそれが70%になるという。デジタル化により、それまでの産業革命と同様、産業界のルールは大きく変わる。そんな中で生き残るには、覇権を握るには、何を見て、何をすればいいのか。明確な答えが書かれている本ではないし、そもそも明確な答えなどない問いではある。だが先進企業の様々な事例と、コンサルタントらしい的確な分析により、変革をチャンスにするヒントが得られる一冊。おすすめ