【書評】『僕は少年ゲリラ兵だった 陸軍中野学校が作った沖縄秘密部隊』 NKHスペシャル取材班

戦後70年を経て明らかになった、少年兵によるゲリラ部隊の真実。
 
1944年10月、フィリピンで特攻という命を兵器にする戦術が使われ始めていた。それとほぼ同時期に、沖縄では「護郷隊」という少年兵によるゲリラ部隊が編成されていた。陸軍中野学校出身の将兵の指導の下、14歳から17歳の子どもたちが招集された。「故郷を護る隊」という名に反し、沖縄戦では自分の村に火を放ち、敵の進軍を遅らせるために橋を落とし、少年たちの心に生涯残る傷を残した。なぜ少年たちは戦場に駆り出されたのか、少年たちはその後どんな思いを抱えて生きてきたのか。知られざる悲劇を、後世に伝える一冊。おすすめ