「消費資本主義を理解するには、「先史時代のご先祖たちは、今日の僕たちの暮らしを見てどう考えるだろう?」と思考実験してみる」。そう語る筆者による、消費資本主義という現代の病について述べた一冊。
人は所有したり使ったりする楽しみのためにモノを買うと言われている。だがそれは本当だろうか?なぜ燃費も加速性能も信頼性も高い
プリウスではなく、そのどれもひどい評価しかされていないハマーを買う人がいるのだろうか?
マーケティングと
宗教改革の共通点、贅沢品を見破るコツ、マンションポエムがはびこる理由、
BMWが
大衆紙にも広告を出すわけ、
ブラキオサウルスが巨大化した真因、
ポリネシア人が刺青をする真意、などなど。「消費資本主義」というフィルターをかければ、見える世界は大きく変わる。筆者の幅広い知識と、振れ幅の大きい思考に酔いしれる一冊。いちおし