【書評】『90秒にかけた男』 髙田昭

「一所懸命、瞬間を生きていると、うまくいかなくても「失敗」と感じなくなる」。そう語る筆者による仕事論。
 
筆者は長崎の一介のカメラ屋を、わずか10年ほどでTV通販の雄に育て上げた、立志伝中の人物である。そんな筆者の経歴からは想像もつかないほど、穏やかで、温和で、優しさに満ちた一冊。逆境の中でもあきらめず、いかに商機を見つけていくか。前向きで、真摯で、真剣な筆者の仕事ぶりには、筆者の人柄がにじみ出ていると思う。読めばきっと、ポジティブな気持ちになれる一冊。おすすめ