【書評】『経営戦略の論理』 伊丹 敬之

「経営の本質とは、「いまだあらざる姿」を求めるところにある」。経営学の重鎮による、人間心理にまで踏み込んだ経営戦略。
 
戦略に目標を入れない理由、情報的資源の特性、事業の絞り込みが必要な心理的理由、顧客の種類、競争の武器の変遷、事業の相乗効果を生み出す方法、技術の本質、組織に勢いをつける定跡、などなど。とことん理詰めで論理を語り、現状に即した心理面のフォローも忘れない。剛柔併せ持った、経営戦略論の古典的名作。おすすめ