【書評】『経営センスの論理』 楠木 建

「スキルをいくら磨いても「担当者」にしかなれず。経営のためにはセンスが必要」。そう語る筆者による、経営センスの磨き方。
 
筆者は競争戦略とイノベーションを専門とする研究者であり、古今の様々な事例を研究してきた。その筆者が見つけた、経営に必要な能力とは。センスを磨くためにすべきこと、技術進歩とイノベーションの違い、多様性のその先にあるもの、「日本企業」というくくりに意味がないわけ、金融と事業に求められる能力、戦略に優れた企業が働き甲斐のある理由、などまど。筆者の語り口の巧さとあいまって、一気に読み切れ、かつすっきりとまとまった一冊。おすすめ