【書評】『つながり』 ニコラス・A・クリスタキス、ジェイムズ・H・ファウラー

複雑で美しく、かつ精巧で入り組み、至る所に存在する社会的ネットワーク。その形成と働き、影響について解説した一冊。
 
SNSの発展により、我々は先祖に比べて驚くほど多くのつながりを得て、そして維持することができるようになった。そういったつながり、社会的ネットワークは我々に何をもたらすのか。長期的な幸福をもたらすもの、友人の数と孤独の関係、減量するための最適な戦略、予防接種の効果を最大化するやり方、向社会的行動をとる集団の共通点、レストランのテーブルで4人席が多い理由、などなど。その存在を意識することは少ないが、我々に大きな影響を与える社会的ネットワークがよくわかる一冊。おすすめ