【書評】『すべての働く人のための新しい経営学』 三谷宏治

経営学という学問はない」。そう語る筆者による、専門分野の束であった経営学の目的別入門書。

経営学はあまりに幅広く、単体で扱うことはできない。そのためビジネスの初学者は、各専門分野の入門書をバラバラに読むしかなかった。対して本書は、レベルや位置づけを揃えた、真に入門者向けの一冊である。経営学を構成する6つの分野、ビジネスモデルの4要素、コーヒーを例にしたビジネスモデルの歴史、STPと4Pの使い分け、ロングテールの真の価値、などなど。入門書としても、一通り知った人が再学習する中級書としても、分かりやすく使える一冊。おすすめ