「私たちの祖先は、弱かったがゆえに生き残った」。そう語る筆者による、ホモ・サピエンスの進化の歴史。
我々ホモ・サピエンス以外にも、分かっているだけで25種類もの人類が存在していた。だがそれらは、我々を残してすべて絶滅してしまった。知能が劣っていたのか？ネアンデルタール人は、むしろ我々より脳は大きい。では何が、我々と彼らの違いを生んだのか。チンパンジーやゴリラのナックルウォークの秘密、肉を食べるための人類とライオンの戦略の違い、出アフリカが特別ではない理由、現代のミトコンドリア・イブについて、ホモ・サピエンスの脳が1万年前より小さくなっている理由、多くの野生動物が絶滅の危機に瀕している真の理由、などなど。人類しかない特徴はどのように得られたか、そしてその人類の中でどうしてホモ・サピエンスだけが生き残ったのか。知的好奇心をこの上なく刺激する、我々のルーツを探る一冊。いちおし
