【書評】『戦後史の正体 1945-2012』 孫崎 享

「米国からの圧力」を軸に、日本の戦後史を読み解いた一冊。
 
1945年9月2日、日本が降伏文書に調印したことにより、第二次世界大戦終結した。その降伏文書の内容とは、日本政府はGHQからの要求にすべて従うということ。そんな服従と隷属から始まった、戦後史とは。米国からの圧力の正体、戦後の外務大臣のジンクス、昭和天皇GHQに要求したこと、太平洋戦争の被害の実像、マッカーサー解任の意味、日米安保条約が当初抱えていた問題点、などなど。視点を変えるだけで、歴史の見え方は大きく変わることを再認識させてくれる良書。おすすめ