【書評】『なぜ世界は存在しないのか』 マルクス・ガブリエル

「世界は存在しない」。そう主張する筆者による、新しい哲学の原則。
筆者は新進気鋭の哲学者として、世界的に注目され、著書も数多い。「新しい実在論」を提唱する筆者が、その哲学の一端を垣間見せる。形而上学ポストモダンといった哲学は何なのか、バタフライエフェクトが誤りである理由、世界の定義とそれが存在しない理由、人が哲学をする理由、などなど。難解ではあるが、知的好奇心を刺激される一冊。おすすめ