日本最大の防災アプリであり、Xアカウントである特務機関NERV。謎に包まれた機関の、内実を探ったノンフィクション。
【書評】『人生後半の戦略書』 アーサー・C・ブルックス
「多くの人が、キャリアと体力と気力の落ち込みは避けられない」。そう語る筆者による、人生とキャリアを再構築する方法。
高いスキルを要する職業であればほぼ例外なく、30代後半から50代前半にキャリアが落ち込み始める。しかもピークが高ければ高いほど、キャリアは落ち込み始めたら一気に落ちる。ではそれを克服するにはどうすればいいか。様々な職業における仕事技量の落ち込み、人生の満足度に影響を及ぼす要素、周りに人がいても孤独を感じるわけ、信仰心を深めるために必要なこと、成功のための三行の法則、などなど。弱さと向き合い、人生を再起動させるヒントが満載の一冊。おすすめ
【書評】『異彩を、放て。』 松田 文登, 松田 崇弥
「既存の構造をひっくり返して逆転現象を起こすことで、世の中の「当たり前」がぐにゃりと揺らぎ、「常識」が覆る」。そう語る筆者による、福祉とアートの新しい関係。
筆者は双子の兄弟で会社を経営している。ミッションは「異彩を、放て。」。様々な知的障害者のアート作品を軸に、様々な事業を展開している。自身も障害者の兄を持つ、そんな彼らの冒険譚。「ヘラルボニー」という会社名の意味、「ふつう」でないことの可能性について、兄弟が選んだそれぞれの道、創業までの偶然と必然、双子経営者の強み、ヘラルボニーが目指す未来、などなど。現状を、肩肘張らずにさらりと変えていく、スマートな革命の物語。読めばきっと、勇気をもらえる一冊。おすすめ
【書評】『幸福優位7つの法則』 ショーン・エイカー
幸福になるにはどうすればいいか、最新の理論をまとめた一冊。
【書評】『最高の脳で働く方法』 デイビッド・ロック
脳に関する最新の発見から、仕事のパフォーマンスを変えていく一冊。
筆者は「ニューロリーダーシップ」を提唱し、脳科学研究を用いて個人や組織のパフォーマンス向上を図っている。そんな筆者の研究から生まれた、脳を活かす方法。ToDoリストをつくるだけでパフォーマンスが上がる理由、知らない道では会話が少なくなるわけ、アイディアを人に話すべき理由、何かを考えるときに視線を外すわけ、選択権とストレスの関係、期待しすぎない方がいい理由、脳が好む感覚、などなど。今日から実践できる、実践的な知見の数々。脳と自分のパフォーマンスを上げるのに最適な一冊。おすすめ
【書評】『火器の誕生とヨーロッパの戦争』 バート・S・ホール
火器がどのように決定的な兵器となっていったか、技術面から戦争の進化論。
14世紀に火器は発明されたが、当初は補助的な兵器であった。だが様々な技術の進歩と、戦術の進化により、戦場の主役となっていく。主に15~16世紀のヨーロッパを中心とした、戦争と技術の関係。完全な技術史に不可欠なもの、欧州貴族が一騎討ちを好んだ理由、大砲の出現が守備側に不利なわけ、マスケット銃の命中精度に関する考察、火砲が16世紀の人々に与えた社会的な衝撃、重騎兵が火砲の出現後も残った理由、などなど。歴史の新たな切り口を提案する一冊。おすすめ