【書評】『自由をつくる、自在に生きる』 森博嗣

「自由とは、ただ自分の思った通りに行動できること」。そう語る筆者による、自由に生きるための指南書。
 
空気を読む、周りに合わせる、不合理でもルールに従う、流行を追う、拘る、などなど。「人類はもともと支配されやすい動物」と筆者が語るように、自由であるのは簡単なようで難しい。そんな中で、自由であるためにはどうすべきか。自由の本質とは何なのか。筆者の述べる内容はごくごく当たり前ことだが、それが多くの人に響くのは、その当たり前が出来ていない社会だからなのではないだろうか。自分は自由なのかと、自問自答を求められる一冊。おすすめ