【書評】『取材・執筆・推敲〜書く人の教科書』 古賀史健

「ライターの教科書」というコンセプトでつくられた、書く人のための指南書。
 
筆者は様々な書籍の執筆、編集に携わり、その累計部数は1100万部を超える。そんな筆者が、次代のライターを育成し、たしかな技術を伝えるために書いた一冊。編集者の仕事は何か、価値あるコンテンツの要素とは、座右の書が20代に読んだ本が多い理由、予想以上にスムーズな取材に注意すべきわけ、質問力を鍛える接続詞の使い方、100年先まで残る書籍のために注意すべきこと、推敲をどこまでやるべきか、などなど。取材、執筆、推敲の3部構成で、文章を書くためのヒントが体系的にまとめられた一冊。書く人だけでなく、読む人にも大いに参考になる話が満載。いちおし