【書評】『ホワット・イズ・ディス? むずかしいことをシンプルに言ってみた』 ランドール・ マンロー

5歳児でも分かるように、この世の難しいことをシンプルに説明した図鑑。
 
宇宙ステーション、細胞、ヘリコプター、電子レンジ、油田、太陽系、周期表、などなど。この世の説明の難しい様々なことを、専門用語を使わずに簡単な言葉で説明した一冊、専門用語を使わないというのがポイントで、原著は1000の英単語だけで描かれている。そのため難しい事柄をシンプルな言葉だけで表現しようとするから、中にはより難しくなっている言葉もある。日の出にちなんだ名前の国、熱を出す金属の箱、伸び縮みするつるし具、街を焼き払うマシン、ボートのための穴、大きな玉飛ばし、ちびソフト、温かいものを飲んで目を覚ます部屋、いい機会カー、知りたい知りたいカー、などなど。むしろおとなしく難しい言葉を使った方が分かりやすいのではと思わせてくれるような言葉も満載。分かりやすい説明と、随所に炸裂する筆者のウィットと、もとの言葉を探求する快感とで、時間の経つのを忘れさせてくれるくらい面白い一冊。筆者の述べる通り、5歳から105歳まで、万人が楽しめる一冊。おすすめ