【書評】『絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか』 アビジット・V・バナジー ,エステル・デュフロ

「本書を書いたのは、希望を持ち続けるためである」。ノーベル経済学賞を受賞した筆者による、より良い世界のために経済学ができること。
 
世界は、課題で満ちている。経済学が関わる範疇だけでも、移民、貿易、成長、不平等、環境、などなど。そういった課題に対して、経済学は何ができるのか。最貧国であっても出稼ぎをしない理由、高技能移民のジレンマ、大都市に集まるべき職業、自由貿易で全ての人がメリットを得る方法、意見の異なる人と分かりあうためにすべきこと、所得と環境の関係、などなど。様々な課題に対し、真摯に、真正面からその解決法を提案する一冊。おすすめ